景気低迷が慢性化している一方で、消費税がついに8%に増税されました。将来10%に増税されるのは避けられないのが現状です。それでも住宅ローンは減らず、子供は大きくなって教育費は増えるばかり。致命的なのが旦那の給料で、増えるどころか減る始末。ボーナスだって当てになりません。こうなると妻は専業主婦をやめ、働くしか選択肢がなくなります。専業主婦からいきなり正社員は精神的にも体力的にもキツイので、まずはアルバイトからスタートさせようと目論む主婦は多いでしょう。ここで注意しなくてはいけないのが税金です。所得制限という言葉を聞いた事がないでしょうか。あるいは「103万円の壁」「130万円の壁」なんていう言葉を聞いた事があるかもしれません。主婦だってアルバイトでこん
なに稼げる!なんて意気揚々とスタートダッシュを切り、あっという間に稼いでみても、所得制限を超えて働きすぎてしまうと逆に損をする羽目になるかもしれませんよ。

 

※ここでちょっとお勉強タイムとしましょう※
税金って本当に厄介ですが、国は税金で賄われているので仕方ありません。物を買えば消費税が加算されますし、お酒には酒税があります。財産を相続すれば相続税が加算され、車を所有すれば自動車税がかかります。持家があれば固定資産税、ガソリン税、タバコ税・・ほとんど全てに税金が掛かっているのです。そして何らかの「所得」にまで税金がかかります。サラリーマン・公務員・パートで働く人が得る給料やボーナス、各種手当などは、給料所得として所得税の対象です。家などを貸して家賃を得れば不動産所得、農業や商店などの個人事業は事業所得、退職金も所得税の対象となります。あ〜何だか嫌になりますが、これが所得税であり、この所得税はアルバイトにもしっかり当てはまります。例え主
婦のアルバイトであろうとも一定の収入があれば、当然所得税や住民税といった税金がかかるようになります。これが噂の(?)103万円の壁、130万円の壁というやつです。

 

まず103万円の壁から考えていきます。103万円の壁とは「所得税控除」の壁を意味します。アルバイトやパートで得た年収が103万円以上となると、その収入に対して所得税がかかるようになるのです。更にご主人さんの税金を考えた時、扶養している人の数で控除される額が変わってきます。この配偶者特別控除が受けられる範囲は年収103万円未満となります。もう1つ配偶者特別控除というものがあり、年収103万円以上141万円まで段階的に控除されます。103万円までは控除がフルで受ける事が可能です。専業主婦をやめて働いたせいで所得税がかかってしまう・・更には夫の配偶者控除や配偶者特別控除にまで影響が出てくる。控除がなくなる分収入は減り、結果かなりの損をする事になるのです。

 

次は130万円の壁を考えます。130万円の壁とは「社会保険料控除」の壁を意味します。主婦の年収が130万円を超えてしまった場合、夫の扶養から外れてしまうのです。こうなると社会保険料(健康保険・年金保険)を自分で支払わないといけなくなります。つまり主婦がアルバイトをしてその年収が130万円〜150万円になった場合、所得税や社会保険料などによって手取りが減るのは勿論、夫の税金も上がります。計算するとびっくり!129万円の世帯よりも手取りで損をしてしまう事になるのです。子供が熱でも自分の体調が悪くても、お金の為にせっせと働いたのに・・その結果損をしたら勿体なさ過ぎますね。

 

では世の中の主婦達はどうしているのでしょう。やはり手っ取り早い税金対策として、アルバイトの年収を103万円もしくは130万円以下となる様に調整して働く場合が多い様です。アルバイト情報サイトを見てみると、結構目にするのが「扶養範囲内でのバイト歓迎」「主婦の方、バイト時間調節できます」など、アルバイトしたいけど税金対策をどうしようかと悩んでいる主婦にとって、とても有難い募集条件の記載です。沢山働いてほしいバイト先に「実は扶養範囲内で働きたい」といっても難しい顔をされるかもしれませんから、最初から扶養範囲内で働きたい主婦を歓迎しているバイトを選択すると気楽で良いと思います。一番危険なのは、実際働いてから「実は・・」とこちら側の要求を言うパターンです。
年末が近づいてきてから勝手に調整しようと長期で休むのも雇用側はいい迷惑です。もしくは覚悟を決めて沢山働くのも1つの方法です。社会保険料を納める事により、メリットもあります。例えば厚生年金を納める事で将来年金を貰う額が増えたり、健康保険に加入する事で傷病手当や出産手当などを受け取る事も可能になります。どちらの働き方をするか、家族で良く話し合って決めると良いと思います。